平林克之さんウェルネスジム山王 施設長 勤務16年目
予防を意識した健康作りの輪を
もっと地域へ届けたい
こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。
私はもともと病院で栄養士をしていました。国家資格である管理栄養士の取得に向けて勉強に励む中、健康運動指導士という資格に出会いました。両方の資格を取得した頃には「運動を軸に健康を支える仕事に携わりたい」と真剣に考えるようになっていました。
幼い頃から野球を続けている自分の経験もあり、スポーツに関する栄養管理や指導法については長く興味を持って学んできましたし、実際にフィットネスクラブに勤めるとさらにその思いは強まり、「もっと多くの方へ健康の大切さを届けたい」と夢を描くようになりました。
そんな折、何気なく目にした情報誌でこちらの求人を知りました。当時はまさにこの施設の立ち上げ期で、一から自分たちの手で運動施設を作り上げていくことは他にはないやりがいに溢れた仕事だと思いましたし、何よりも自分の生まれ育った地元であったため、慣れ親しんだ地域の皆さんに貢献できることは最大の喜びでした。
こちらのクリニックでは以前より地域に根差した取り組みが盛んに行われており、他職種のスタッフたちの交流も活発なため、横断的に幅広い知識が得られる職場だと期待し入職を決めました。
現在のお仕事内容について教えてください。
こちらは高齢者向けの運動施設ですが、他の施設とは一線を画すほど活気に満ちた空間となっています。40代から90代にまでわたる幅広い年齢層の方々にご利用いただいており、専用のプログラムをもとに日々活動をサポートさせていただいております。
例えばマシンを使った筋力トレーニングやストレッチ、ボディメイクやヨガなど、ご自身の生活に無理なく運動を取り入れるきっかけ作りとしてこちらをご利用いただく方も大変多いです。
皆さんが活き活きとした表情で健康作りに励まれる一方で、一般的なスポーツ施設ではこれほどご高齢の方はリスクが高いと判断されて通常はなかなか受け入れてもらうことができません。適度に体を動かすことや健康を考えることは、ご高齢の方ほど欠かせない重要なものです。
もちろんお持ちになられている疾患や症状の程度によってもできる内容は一人一人異なり、複雑な制限も必要になるかと思います。安心安全な健康作りを行える環境を守ることは私たちの当然の責務とし、ご利用者さんの思いや願いを最大限叶えるためにできることを私たちも日々考え続け奮闘しています。
私は施設長という立場であるため管理や事務作業なども重要な業務となりますが、できるだけ現場に出てご利用者さんたちと直接コミュニケーションを図る時間を大切にしています。顔色や血圧の数値など目で見てわかることよりも、何気ない会話の中にこそ感じ取る異変があります。そういった小さな変化を決して見逃さぬよう、スタッフたちは細心の注意を払いながら日々サポートを行っております。
安心安全な地域の健康作りの場をこれからも全力で守り抜いてまいります。今ではリモートを取り入れた活動も活発に行われており、私たちの思いや健康に関する情報が地域の皆さんのもとに確かに届き、輪が広がっていることを実感し嬉しく感じています。
こちらに入職して感じるご自身の成長とは?
さらに安心安全な活動の場を目指すためには、運動に関する高い専門性はもちろんのこと、さまざまな疾患や病態についての深い理解が求められます。
例えば学会があれば積極的に参加するようになりましたし、学びを広げる活動に対して敏感にアンテナを張れる自分に成長したように思います。以前と比べると、幅広い視点を持って物事を考えられるようになりましたね。
地域の皆さんの喜ぶ顔を思い浮かべながら、もっとできることはないかと行政の方々とあれこれ試行錯誤することも楽しいです。困難にぶつかっても前向きにチャレンジできる自分に変わったように思います。
これからの目標や達成してみたいことはありますか?
運動を始めるきっかけが「病気になったから」「リハビリとして必要だから」という方は大変多いです。ぜひ「病気を未然に防ぐ」といった発想を大切にしていただきたいと願います。
最新の医学では、運動と脳は密接な関係性を持っていることがわかってきました。例えば睡眠障害や認知症、鬱の改善などにも運動によるアプローチが期待されています。若い世代の皆さんにもぜひ当施設を広くご活用いただければと思います。
こちらの施設の強みや魅力、職場の雰囲気について教えてください。
母体が病院となるため、何か心配事や問題が起きた際には医師や専門スタッフと迅速な医療連携が図れるため安心です。チームワークに厚く、スタッフはお互いを思いあえる心優しい方たちばかりです。
年齢層もベテランから若手まで幅広く、一人一人が情熱を持って真摯に業務に取り組んでいます。それぞれに専門的知識や強みを持ち、熱心に勉強する姿もよくみられます。
部署を超えたやり取りも多いため柔軟な発想が生まれやすく、気軽に相談しあえる風通しの良さが自慢です。医療系の勉強会なども頻繁に行われるため、実践的な知識が広く身につきます。
この仕事に向いていると思う人、平林さんが一緒に働きたいと思う人はどんな方ですか?
人と人とが触れあう現場ですから、まずは心が優しいこと、相手に対して思いやりを持った言動ができることは大切ですね。それはご利用者さんに対してだけでなく、スタッフに対しても同じです。専門的な知識や資格ももちろん大切ですが、最も重要なことは相手の思いに寄り添いながら自分にできることを懸命に考え続けられる力であると私は思います。
コミュニケーションを楽しみながら、熱い想いを持って仕事に取り組める方を求めています。手厚い研修や指導体制も整えておりますので、初心者の方も安心してお越しいただけます。
スポーツに特化した知識だけでなく、医療をはじめとする幅広い知識が同時に得られる職場ですので新鮮な驚きも多く楽しめると思います。ご利用者さんとともに活き活きとした毎日を送ってみませんか?